平日は会社に行き、土日に経営者またはフリーランスとして事業を運営するライフスタイル「週末起業」。週末起業自体の概念は、だいぶ前からありましたが、複業ブームの波とともに、あらためて注目が集まっています。

 

この記事では、週末起業の魅力や週末起業を始めるうえで重要なポイントについて解説いたします。

週末起業とは?

週末起業は、言葉通り、週末の空いた時間に起業またはフリーランスとして事業を運営することを指します。「土日起業」とも。平日は会社の仕事が忙しいけど、週末であれば時間を確保できる方におすすめのライフスタイルです。

 

会社員として給料は維持しつつも、自分のやりたいことにチャレンジできるため、リスクも少なく、手堅くコツコツと始めることができます。

週末起業とパラレルワーカーの違い

週末起業は、基本的に週末をメインに活動するのにたいし、パラレルワーカーは時間を問わず、空いた時間に複業を行います。

 

週末起業が平日と土日で、本業と複業とやることをはっきりと分類しているのにたいし、複業はワークライフインテグレーション的に、仕事とプライベートに境界線がなく、常にまだらな状態になっています。

 

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週末起業のメリットや魅力

週末起業では、どのようなメリットや魅力を得ることができるのでしょうか。

 

収入の心配をすることなくチャレンジできる

フリーランスや起業をすると、まず襲ってくるのがお金の不安です。明日の生活費、今月の生活費、来月の生活費……と、常にお金が減る恐怖と戦い続けなければいけません。その点、週末起業では本業の仕事を続けたままなので、お金の心配という邪念に気を取られることなく、チャレンジに専念できます。

 

新たなスキルや視点が身につく

本業で学んだことを自分の事業へ、自分の事業で学んだことを本業に活かせるため、相互作用が生まれます。また、事業を運営するには、営業活動、広報、経理など、すべて自力で行う必要があります。そのため、会社に勤めているだけでは見えてこなかった自分が担当する業務より外側のビジネスの流れ、社会の動きなど、より広い視野を手に入れられます。

 

時間管理がしやすい

複業やパラレルワークでは、空いた時間で自分の事業について取り組むため、時間管理能力が求められますが、週末起業は主に土日の時間を使うため、本業と自分の事業に取り組む時間が明確にわかれており、時間管理がしやすいです。

 

週末起業のデメリット

週末起業は、当然ながらメリットだけでなくデメリットも存在します。直面する問題点やデメリットは以下の3つです。

プライベートの時間が減る

平日は会社の仕事をして、土日は自分の事業に時間を充てるため、プライベートの時間が少なくなります。子供やパートナーと過ごす時間の確保が難しくなりますし、また旅行や映画など趣味のための時間が減ります。

 

時間の壁によって事業の成長が止まる恐れが

週末起業という性質上、使える時間が限られるため、一定以上のステージで事業成長が頭打ちになる可能性があります。もし、それよりさらに事業を成長させたい場合は、平日の時間も使うか、会社を辞めて自分の事業一本で進めるかといった決断が必要になるでしょう。

 

できない仕事も多い

やはり稼働できる時間が土日のみという点で、ハンディが大きいです。特に法人相手に受託事業を展開する場合では、クライアントは平日を中心に稼働するため、土日のみの稼働だとあまり取引できるイメージを持ってもらえません。週末起業の人に頼むことでどのようなメリットがあるのか、しっかりアピールポイントを伝える必要があります。

 

週末起業に向いている・向いていない仕事

週末起業でもっともマッチしている仕事は、期限のない仕事です。具体的には、ブログやSNS発信による広告収入ビジネス、音楽や料理などを教える教室事業などが挙げられます。自分のペースで活動できるものが基本的に向いています。反対に、在庫がある仕事や短納期の仕事、トラブルに即対応しないといけない仕事は向いていません。受託業務はクライアントがいて、納期が決められているため、週末のみの対応では難しい場合が多いです。

 

週末起業のネタやアイデアの出し方

「一度も経営に携わったことがない僕/私が事業なんて運営できない」そう感じるかもしれません。しかし、週末起業のネタやアイデアを考えるのはそこまで難しいことではありません。

 

ビジネスは、「誰もやりたがらないこと」または「誰でもできることを突き詰める」のいずれかに終始します。前者は、ビル解体や介護、清掃業などの仕事が例として挙げられます。後者は「文章を読む」「計算する」「食べる」といったみんなが当たり前に行っていることを、とにかく突き詰めて仕事にするパターンです。

 

文章を読む……校正・校閲
計算する……ファイナンシャルプランナー
食べる……グルメライター

 

自分がやりたいことを主軸にネタやアイデアを考えずに、まず「誰もやりたがらないこと」「誰でもできることを突き詰める」の2つを念頭に入れて、考えましょう。

週末起業を始める方法

最後に、週末起業を始める方法を3つの手順にわけて解説します。

なるべく資金をかけずに小さくスタートする

これは、週末起業に限らず、複業や独立にも通じることですが、スモールスタートで始めることが大切です。気合いを入れて立派な事務所を構えたり、ビジネスパートナーを増やしたり、立派なWebサイトを開設したりしても、最初にチャレンジする事業が必ずしもうまくいくとは限りません。

 

事業で大切なのは、コスト意識です。いかにコストを抑えて利益を出せるかが重要です。
たとえ、売上が月100万円だったとしても、ランニングコストが月に90万円かかっていれば、手元に残るお金はわずか10万円です。

既存のサービスやプラットフォームを活用

週末起業や複業ができるサービスやプラットフォームを活用してみましょう。例えば、料理教室や写真の撮り方講座などスクール事業を検討している方は、ストアカやココナラなどスキルシェアサービスがおすすめです。

 

またライターやプログラマー、デザイナーなど、スキルを活用して受託事業を行いたい方は、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサービスがおすすめです。

 

特に、近年はUber Eats (ウーバーイーツ)の配達員の登録数が急増しています。しかし、フードデリバリー市場の急成長により、出前館やfoodpanda(フードパンダ)、menu(メニュー)など競合サービスが参入してきており、価格競争が激化しています。

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利益率の高い仕事を選ぶ

週末起業は時間に制約があるため、投じた時間で大きな利益が出る仕事を選ぶのがベターです。在庫を抱える必要がなく、自分のスキルだけで売上を作れるライター、デザイナー、営業、プログラマー、人事などが挙げられます。

 

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在庫や店舗・事務所といったランニングコストがかかるほど、利益は圧縮されます。飲食店でも、例えば、週末休みのお店を間借りして在庫をシェアしてもらい、家賃の一部を支払う形式にするなど工夫次第で利益率を高めることができます。

まとめ

今では、週末起業や複業をサポートするさまざまなサービスやプラットフォームが存在し、以前よりも始めるハードルは下がっています。平日は仕事で忙しくて時間が取れない方は、ぜひ本日紹介した週末起業というライフスタイルにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

この記事を書いたひと


俵谷 龍佑

俵谷 龍佑 Ryusuke Tawaraya

1988年東京都出身。ライティングオフィス「FUNNARY」代表。大手広告代理店で広告運用業務に従事後、フリーランスとして独立。人事・採用・地方創生のカテゴリを中心に、BtoBメディアのコンテンツ執筆・編集を多数担当。わかりやすさ、SEO、情報網羅性の3つで、バランスのとれたライティングが好評。執筆実績:愛媛県、楽天株式会社、ランサーズ株式会社等