Webライターとは、Webサイト上の記事作成を行う仕事です。Webライターといっても、商品詳細ページのコピーライティングや、ニュースサイトの記事作成、お客さま事例のインタビュー記事などその業務範囲は広く、一括りに説明するのが難しい仕事です。そこで本記事では、Webライターの仕事の種類と業務内容、初心者がライターになるための方法について解説します。

Webライターとは?

Webライターとは、ニュースサイトやコーポレートサイト、ECサイトなどWeb上の記事を制作する仕事です。Webライターと一口にいっても内容によって求められるスキルは異なり、それぞれ専門スキルを持ったライターが活躍しています。新型コロナウイルスの影響で、オンラインサービスを展開をする企業も増えたことから、Webコンテンツの書き手のニーズが高まりつつあります。

Webライターの種類

明確に定義されているわけではありませんが、Webライターをざっくり分類すると、大きく以下の5つに分類できます。

取材ライター

取材ライターは、名前の通り取材対象者にインタビューし、想いや価値観を引き出してそれを記事にまとめるライターです。リクナビやマイナビといった求人サイトで採用担当者の声を聞いたり、自社のユーザーにインタビューをして感想や改善点をヒアリングしたり、いかに相手の本音を引き出せるかが腕の見せ所となります。

セールスライター

商品やサービスを売ることに特化したライターです。形式はインタビュー、コラムと限定されません。商品やサービスが売れることがセールスライターとしての価値になります。主にメールマガジンやセールスレター、ランディングページなどのライティングを担当することが多いです。セールスライターは売上に直結するライティングのため、単価が高かったり成果報酬制になっていたりするケースも見受けられます。

コピーライター

セールスライターと混同しがちですがまったく別物です。コピーライターはテレビ広告やWeb広告のキャッチコピーを考えるライターです。ただコピーを考えるだけでなく、コンセプトを一緒に作り上げて、それを的確にメッセージに落とし込んでいきます。また、キャッチフレーズだけでなくタグラインやボディコピーも作成することもあるほか、PRイベントのディレクションや、広告モデルの選出などの役割を担うこともあります。

PRライター

PRライターは、企業の広報やPRを支援するライターです。PRとはパブリックリレーションズ(Public Relations)の略で、ユーザーと社会と良好な関係を築くことが最大の目的になります。一般的なWebライターと同じく、自社が運営するオウンドメディアやブログの記事作成やSNSのライティングから、プレスリリースや社内報、会社パンフレットの作成まで業務は広範囲にわたります。

SEOライター

SEOとは、Search Engine Optimaizationの略で「検索エンジン最適化」のことを言います。つまり、SEOライターとは検索結果で上位表示できるような記事を書くライターです。基本的にはインターネットや書籍で調べた情報をまとめて、ユーザーにとって有益かつ高品質なコンテンツを書きます。近年は、SEOで権威性が求められていることから、弁護士や管理栄養士といった専門家の監修をつけるケースが増えています。

Webライターの業務内容

上に書いたように、Webライターといってもさまざまなタイプがあるので、一概には言えませんが、ざっと挙げると……

・企画作成
・取材対象者へアポイント
・インタビュー/写真撮影/文字起こし
・記事執筆
・文章校正
・監修者にチェックを依頼する
・Webサイトに公開する

これらの業務をどこまでするかは、仕事や勤務先の規模感によって変わります。ディレクターや編集者がいる場合は、ライターは企画作成や取材対象者へのアポイントを担当しないこともあります。ただし、十分な編集体制が構築されていない場合は、ライター自ら写真撮影をしたり、クライアントとのコミュニケーションをしたりするケースもあります。ライターといえば、黙々と文章を書くイメージですが、実は思った以上にクライアントや編集者・ディレクターとのコミュニケーションを必要とします。

Webライターのメリット

ここでは、Webライターのメリットについて触れていきます。

時間と場所に縛れずに働ける

Webライター最大の魅力といっても良いかもしれません。ときには旅先で、ときにはおしゃれなカフェで場所を変えながら仕事ができます。

新しい知識を得られる

文章を書く過程で、自分が知らない知識を得ることができます。新しい情報やトレンド、知識に常に触れていたいと思う方にとっては、まさにうってつけの仕事です。

転職で有利

「文章を書けるけど時間がかかる」「文章を書くのが苦手」と言う人は一定数存在します。ライティングスキルは、どの業界や職種でも非常に貴重で重要な戦力となります。

マーケティングスキルが身につく

Webには多くの情報であふれかえっています。いくら良い記事を書いたとしても読まれなければ意味がありません。記事の目的とターゲットを明確にし、共感を生みそうな記事を書くマーケティング視点を身につけることができます。

Webライターのデメリット

Webライターは、まだまだ新しい仕事です。イメージがつきにくく過小評価をされてしまったり、買い叩かれてしまったりするなどのデメリットがあります。

安く買い叩かれやすい/価値をアピールしにくい

ライターというと、どうしても「ライター=日本語を書く」というイメージが先行しがちです。文章を書く以上の価値を想起してもらうことが難しく、安く買い叩かれる傾向にあります。

差別化が難しい

「文章が書ける」だけだと、なかなか差別化が難しいのが実情です。コンサルタントやマーケター、PRプランナーといった職業も日々膨大な資料や報告書を作成するため、非常に高いライティングスキルを持っています。そことどう差別化できるかがカギとなります。ライティングだけでなく、ライターを管理してメディア全体の成長をサポートできる、SNSでバズを生み出せる、または検索結果で上位掲載を狙える構成案を作成できるなど、プラスアルファのスキルが重要になります。

Webライターに向いている人・向いていない人

Webライターに向いている人は、下記の要素を持った人です。

・人や物事に対して、広く好奇心がある
・マーケティングやブランディングに興味がある
・調べることが好き
・細かい表現や言い回しが気になる、とことん修正したくなる

特に重要なのが、人や物事に対して広く好奇心があることです。会社に所属しているライターでも、フリーランスのライターでも、特定のジャンルのみライティングをして食べていける人はごくわずかです。なにかに偏愛できる力も必要ですが、それよりはいろいろな事柄に目を向けられる人のほうがライターに向いています。

 

反対に向いていない人は、興味範囲が狭く、人とのコミュニケーションが苦手な人です。ライターというと、黙々と一人で記事を書くイメージが強いですが、他の仕事と同じようにお客さんのニーズを把握し、それを満たすためのコンテンツを作らなければ取引は継続しません。お客さんとのコミュニケーションはもちろん、取材対象者、ときにはカメラマンや記事をチェックしてくれるディレクターや編集者、監修者といった人とのコミュニケーションも発生します。

未経験からWebライターの始め方!5つの手順

最後に、未経験がWebライターになる方法を5つの手順に分けて解説します。フリーランスだけでなくライターとして転職したい方にも役立つ情報になっています。ぜひ参考にしてみてください。

講座やセミナーを受講する

ライティングの知識やスキルがない方は、まずプロのライター・編集者が開催する講座やセミナーを受講しましょう。「ストアカ」や「タイムチケット」、「MENTA」、「ココナラ」など、今はライターのスキルや知識を学ぶプラットフォームやサービスがたくさんあります。自分にぴったりの講座を見つけましょう。

良質な記事をたくさん読む

良質な記事の型や表現方法を知らなければ、良い文章は書けません。まずは大衆受けしているヒット文庫本、ベストセラーになっているビジネス書から読みましょう。特に、語彙力や表現方法を磨きたければ、小説がおすすめです。

ブログを書く

文章のイロハを知れたら、「アメーバブログ」や「はてなブログ」、「note」など媒体はどれでも良いのでブログを書いてみましょう。ブログの内容は個人的な出来事よりは、自分が勉強したことや気付いたことを文章にしましょう。また、SNSにシェアをして多くの人の目に触れる状況を作れるとベストです。人に読まれる前提で記事を書くことで独りよがりの文章にならないし、他人からのフィードバックをもらえるため、新たな気付きを得られます。

社内報や社内向けメルマガから始めてみる

文章を書く感覚がつかめてきたら、社内報や社内向けメルマガを書く、報告書をわかりやすく工夫してまとめるなど、現在勤めている会社でライティングスキルを活かせるかチェックしましょう。

クラウドソーシングやマッチングサイトに登録する

複業がOKな会社であれば、クラウドソーシングやマッチングサイトに登録しライターの仕事にチャレンジしてみましょう。会社のブランドに頼らず個人のスキルだけで稼ぐ経験がもっともライティングスキルを向上させます。

まとめ

Webライターは、「黙々と文章を書く人」というイメージを持たれがちです。しかし、実際は取材対象者やディレクター、編集者などさまざまな人とコミュニケーションを重ねて一つの記事を作り上げる必要があり、一定のコミュニケーションスキルが求められます。人や物事に興味のある人にとっては、ぴったりの仕事と言えるかもしれません。