「マツリカルチャー」は、多種多様なライフスタイルとバックグラウンドを持ったメンバーが集まるマツリカで、メンバー同士がどのようにコミュニケーションを取り、どのような工夫をしているのか、マツリカの中のリアルに迫る企画です。
マツリカのスラック文化
はじめまして!
マツリカでエンジニアをしているSumida( @walkersumida )といいます。
私は学生時代のインターンでプログラミングに没頭し、大学院卒業後、東芝情報システムに入社しました。その後、フリーランス、起業経験を経て、マツリカ創業期の2015年に当社3人目の正社員としてjoin。
現在は、AIを搭載したメールトラッキングツール「Notia(ノーティア)」の事業責任者と「Senses(センシーズ)」のプロダクトマネジャーを担当しています。
DM(ダイレクトメッセージ)は原則使わない
マツリカでは、社内でのやり取りのほぼすべてをコミュニケーションツールSlackのオープンチャンネルで行っています。メールはほぼ使いません。
マツリカのSlackコミュニケーションで特徴的なのが、「DM(ダイレクトメッセージ)を原則使わない」ということです。
(※DM:1対1でのやり取り)
これについては入社時のオリエンテーションでも説明を行い、代表もことあるごとに話しています。週次の全社進捗会議で改めて周知されることもあります。
今回は、マツリカの創業期から現在までを見てきた私Sumidaが、マツリカの「DMを原則使わない」ルールがなぜあるのか、どうやっているのかをお話していきたいと思います。
2つの重要な前提条件
その前に、このルールには2つの大事な前提条件があるので、まずはそれらについてお話します。
「DMは絶対禁止!」と言っているわけではない
業務の中には、個人情報や採用情報、パスワード等、シークレットにしておくべき情報を含むやり取りが発生することもあります。そのようなやり取りをする際はもちろんDMで行うべきだと考えています。
また、ランチに誘うとか、サシ飲みに誘うとか、個人的な悩みの相談などにもDMを使って良いと思います。ただ、プライベートなやり取りから始まり、意図せず業務の話に発展した場合は、そこで話した内容をテキストにして、オープンチャンネルで共有するようにするようにしています。
DMと、1対1での会話の違いは「テキストベースか否か」
このルールをはじめる時、社内のメンバーから実際にもらった意見の1つに「DMって、対面での会話や電話でのやり取りと同じじゃないですか? 」というものがありました。
この意見に関しての私の回答は「テキストベースのコミュニケーションか、そうではないかという点で違う」です。
「DMを原則使わない」の対象となるのは、あくまでテキストベースでのコミュニケーションです。直接の会話や音声通話に関しては、そのほうがやり取りが早く済んだり、深いコミュニケーションを取れる場合もあるので使って良いと思います。
強いて言えば、ミーティングや電話でのやり取りが発生した場合も、会話の内容をテキストにして皆に共有するのがベストです。
スラックのDMを原則使わないことで達成できる3つの目的
DMを原則使わないことで達成したい目的は3つあります。
1.情報の蓄積
マツリカでは、営業支援システムのSenses(センシーズ )というSaaS製品を提供しています。
Sensesが達成したいのは、営業組織の属人化解消。
個々で動くことが多いゆえに属人化しがちな営業組織にフォーカスし、営業情報を蓄積し、業務効率化を実現することで、営業組織の目的達成を後押ししています。
社内のSlackコミュニケーションにおいても、目指す目的は同じです。
メンバーそれぞれが持つ情報やノウハウを、1つのプラットフォームに蓄積して共有することで、属人化を解消することが1つ目の目的です。
メンバー全員のスキルや知識が圧倒的なスピードで向上します。
2.情報の平等性
DMを極力使わないことで、ほぼすべての情報がオープンになります。
そのため、年齢や役職、部署、担当業務を問わず、社員全員が同じ情報を同じように閲覧でき、発言でき、自ら関わりにいくことができる。このような環境があるからこそ、マツリカのバリューであるInitiative・Liberty・Creativityを発揮しやすいのかもしれません。
DMを原則使わないことで、活躍できるチャンスを皆平等に持つことが2つ目の目的です。
3.業務の効率化
「一度説明したことを、別の人に聞かれてもう一度説明する」
「Aさんの言う通りにやったら、Bさんからは違うと言われた」
「すぐに作業に着手したいのに、確認を依頼している人から返事が来ない」
みなさんもこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
DMを極力使わないで達成したい目的の3つ目は、これらのタイムロスをなくして業務を効率化することです。
1対1のやり取りが多いと、皆が共通の疑問を持っていたとしても互いに同じ疑問を持っていることを認識できません。そのため、誰かがすでに聞いていることと同じ質問が繰り返される現象が多発します。しかし、オープンチャンネルで質問すれば、同じ疑問が一度で解決できます。
また、1対1で会話して決定したことに、あとから別の意見が出てきて振り出しに戻ったり、チームとしての正解が統一されておらず、聞く人によって答えが変わるなど、1対1のコミュニケーションには非効率的なところがあります。
これらも、オープンチャンネルで発言することでチームとしての見解を統一することができます。
スラックコミュニケーションで工夫していること
オフラインでの会話をテキストにして共有
オフラインで会話した場合、電話でのやり取りが発生した場合は、共有事項をテキストにし、SlackかDocBaseでチームメンバーに共有します。そこからチーム内で意見交換をし、チームとしての見解をすり合わせていきます。
Slackに情報集約
MarketoやTalentio、DocBaseなど、機能連携しているシステムからの通知や、マツリカのプロダクトであるSensesからの通知、また、Googleフォームに記入してもらう新入社員の自己紹介などが、自動的にSlackのチャンネルにポストされるように設定し、すべての情報をSlackに集約するようにしています。
積極的に雑談するためのチャンネル
マツリカのSlackには「らんだむ」なるチャンネルが存在します。地方でのフルリモートメンバーも多くいマツリカで、気軽にコミュニケーションを取るためのチャンネルです。
内容は、ラーメンの話、酒の話、音楽の話etc…ほんとに雑談です(笑)
>>沖縄からフルリモートするフロントエンジニアの実態はこちら
メンションの自由・返信の自由
マツリカはフルフレックスなので、早朝に仕事をする人もいれば、深夜に作業効率が上がる人もいます。そのため、自分のタイミングでいつでもメンション(指名してメッセージを贈ること)してOK。
ですが、メンションが来たからといって業務時間外でもすぐに返さなければいけないということはまったくなく、自分の業務の時間帯に返信すればいい、ということを全員が理解して運用しています。
まとめ
マツリカには、公平性と効率を重視するメンバーが多くいます。そして、多種多様なバックグラウンドを持ったメンバーが集まっているチームなので、誰のどんな発言でも認め合う雰囲気があります。
そのため、「自分はこの場所にいていいんだ」と感じる心理的安全性を高く保つことができますし、それゆえにフルリモートワークも可能なのだと思います。
それでもまだまだ改善点はたくさんあり、コミュニケーションの方法もさらに良くしていこうと模索し続けています。
マツリカの働き方に興味を持った方、一緒に良い組織をつくっていきたいと思った方、ぜひ一度遊びに来てください。お待ちしています。
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この記事を書いたひと
株式会社マツリカ プロダクトマネジャー
隅田 歩
Ayumu Sumida
学生時代のインターンでプログラミングに熱中し、大手IT企業(ヘルスケア事業のシステム構築/開発)、フリーランス、起業経験をもってマツリカ創業期に入社(正社員3号)。面接で意気投合後、最速のjoin記録保持者。正しいものを最速で開発することを心がけ、日々開発に精進している。
Twitter: @walkersumida
Github: WalkerSumida