「マツリカンの声」では、多様なバックグラウンドをもつマツリカのメンバーにマイクを向け、生い立ちやスタートアップに入った経緯、現在の活動、それぞれの個性的な働き方などを多方面から取り上げていきます。

第3回は、沖縄でフルリモートワークをしているエンジニアの高江洲 祐治 (たかえす ゆうじ)さんにお話を伺いました。


 

―マツリカでは「UG」のニックネームで親しまれている高江洲さん。今日は、沖縄でのリモートワークについて良いところも悪いところも伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。(ちなみにこのインタビューもリモートで行っています!)

はい!よろしくお願いします。

リモートワークの理想と現実in沖縄|mazrica times|1
/インタビューも沖縄からリモート \

―まず、マツリカでの担当業務を教えてください。

新機能開発チームのチームリードを担当しています。現在は、クラウド営業支援ツールSensesの新機能の実装を進めると同時に、業務の進捗管理やベトナムのオフショアへの指示出しなども行っています。

―UGさんはご出身が沖縄なんですよね。

はい。沖縄県の南側に位置する南城市というところで生まれました。

―大学卒業までを沖縄で過ごされたとのことですが、小さい頃はどんなお子さんでしたか?

小学校から高校まではサッカー部で、サッカーばかりしていました。あと、テレビゲームも好きで、スーファミやプレステでマリオカートやパワプロ、スポーツゲームなどをよくやっていましたね。ゲームで遊んでいるうちに「こういうものを自分で作れたら楽しそうだな。」という淡い思いを抱くようになって、小学生の頃の将来の夢に「プログラマー」と書いていました。

リモートワークの理想と現実in沖縄|mazrica times|2
/大学卒業までを過ごした沖縄の海\

プログラミングと出会ったサッカー少年

-プログラミングとの出会いは?

小学校の頃の「プログラマーになりたい」という気持ちがずっと続いていて、大学で情報系の学科に入り、プログラミングに触れるようになりました。大学時代に沖縄のベンチャー企業でweb開発のインターンをする中で、ものづくりに面白さを覚え、本格的にプログラマーを目指すようになりました。

―大学卒業後、どのようなことをしていましたか?

沖縄より東京のほうが給与面で良いのと、もっと広い世界でたくさんの経験を積みたいと思い、東京での就職を考えました。

上京後、東京のSIerでインフラエンジニアとして3年弱働いたあと、社員2名の神戸のベンチャー企業に転職し、webプログラマーとして受託開発をしていました。インフラエンジニアとして働く中で、やっぱりプログラマーとしてものづくりがしたいという思いが強くなったんですよね。

でも、インフラエンジニアとプログラマーはやることが全然違っていて、この時が人生で一番大変で、挫折も経験しました。いま考えると、その時苦労した経験が糧になっているんですけどね。当時は深夜までJavaの本を読んで新しい知識を学んだりしていました。そのあと、大阪のweb制作会社に転職し、お客様のシステム構築を担当していました。

そして、沖縄で憧れのリゾートワーク

―なるほど!幅広い経験をされてきたんですね。マツリカに入社前、リモートワークの経験はあったのでしょうか?

リモートワークはないですが、関西の会社で働いていた頃、東京や別拠点の人と遠隔でやりとりしながら仕事をすることが多かったので、リモートで働くことに抵抗はなかったです。

―ご自身でリモートワークを検討するようになったきっかけは?

結婚して子供ができたことですね。妻も沖縄出身なので、地元の沖縄に帰って子育てがしたいと思うようになりました。地元に戻っても、ある程度の給与水準と、自社開発のサービスを運営している会社で働きたかったので、選択肢としてフルリモートで働ける環境を探していたところマツリカに出会いました。

いままで、受託でサービスを開発したり運用をしてきた経験はあるのですが、やはりスピード感は遅かったので、自社サービスを開発し、育て、お客様に良いものを届けたいと思い、マツリカに入社しました。

―他の自社サービスを持っている会社とマツリカの違いは?

他の会社になかったのは「フルリモート」×「自社サービス」の掛け合わせですね。僕が入社した2年前は、まだリモートワークをしている会社自体が少なかったのですが、マツリカは創業時からフルリモートワークを行っていました。

あと、面接などで話をする中で、チームで一つのサービスを作っていこうという気持ちを強く持っているメンバーが多いのも印象的でした。

よくあるのが、ごく一部の人間だけがリモートワークをしていて、ほとんどの社員はオフィスに出勤しているという状況なのですが、マツリカはそういうのではなく、みんな自然にリモートワークをしていたので、ここでならやっていけそうだと思いました。

―マツリカ入社後の働き方を教えてください。

完全フルリモートで、沖縄の自宅で仕事をしています。マツリカにはフルフレックスの制度もあるので、仕事の途中に子供のお迎えに行ったり、疲れたら横になって昼寝したり、夕方に趣味のランニングを1時間くらいしてリフレッシュすることもあります。

―「沖縄でリモートワーク」と聞くと「リゾートワーク」のイメージがあります。実際どうですか?

リゾートワーク感ないですよ(笑)オーシャンビューだったらいいんですけどね。自宅が海からちょっと遠いのと、沖縄は暑くて湿度も高いので、結局自宅で仕事してます(笑)

―(笑)マツリカはフルフレックス制度があるので、働く時間も自分で決められるんですよね。

そうですね。フルフレックスを使って、子供のお迎えなども含め家事の分担ができるようになりました。オフィスで仕事をしていた時は、夜中に帰宅する日が続くとほとんど家のことはできなかったし、帰るともう家族は寝ていて。だけど、リモートワークをはじめてからは、仕事の合間に洗濯物を取り込んだり、家事を手伝える機会が増えました。

あと、通勤時間がなくなったので、その分の時間を仕事、勉強、趣味など、使い方を自由に選択できる時間に充てられるようになりました。最近は、朝、仕事前に本を読んでインプットの時間を作ったり、仕事に充てることもあるし、たまにゲームしたりもしますね(笑)

リモートワークの理想と現実in沖縄|mazrica times|3
/自宅からの眺め(海は見えないらしい)\

―みんな憧れのリゾートワークではないけど、時間の使い方を自分で決められるようになったということですね。

そうですね。でも、自由時間といっても、自分でメリハリをつけないとネット見ているだけで時間を浪費したり、通勤中に読んでいた本などもどんどん積まれていくので、自己管理能力は必要になりますね。

あとは、逆に仕事をやりすぎてしまうこともあります。今日はここまで、と自分で終わりを決めないと、結局ハードワークになってしまうので、そこらへんも自己管理が必要ですね。

リモートワークは、自由なだけじゃない

―「Liberty(自由)」はマツリカが掲げるバリューの一つですが、決して「freedom」なわけではなく、自分が最大限にパフォーマンスを発揮できる環境と働き方を自分で選ぶ「Liberty」の自由なんですよね。

はい。なので時間の使い方と同時に責任の重さも感じます。仕事なので事業目標や締め切り、1週間単位のタスクがもちろんあります。最大限のパフォーマンスを発揮するために「Liberty」の自由があるので、時間の使い方を自由に決められるといっても、ちゃんと計画を立ててやっていかないといけません。

僕の場合は、前日に翌日分のタスクと、プライベートでやりたいこと、インプットしたいことなどを書き出したタスクリストを作ったりして、うまく時間を使えるようにしています。

リモートワークの理想と現実in沖縄|mazrica times|4

―リモートワークのデメリットってありますか?

フルリモートだと、やっぱり心理的安全性を育むのが難しいですよね。フルリモートで働くようになって、人との付き合いって大事だなと思うようになりました。僕はオフィスに行く機会が数ヶ月に一度くらいなので、仕事で関わるメンバー以外はほとんど喋る機会がなく、社内関係が希薄になりやすいです。新しく入社した方とのコミュニケーションの取り方についても、少し障壁を感じることはありますね。

なので、やっぱり対面で会う機会は貴重だなと思います。会社の決まりではないのですが、数か月に一度は東京に行くようにしていて、そのタイミングでメンバーと飲みに行ったり、リアルでのコミュニケーションを育むことも意識しています。

―コミュニケーションには課題ありという感じでしょうか?

意図的に存在感を出さないと、いない人のようになっているかもしれないという不安はあります。Slackで常に雑談できるチャンネルを用意したり、工夫はしているのですが。雑談のチャンネルでつぶやくだけでも人となりが見えたりしますからね。

オンラインでつないで、もっとお互いを身近に感じられて気軽に喋れるような仕組みを作り、社内でテストしたりもしています。

エンジニアとしての経験を、地元沖縄で伝えていく

―エンジニアとしての知識や技術を習得するにあたって、都内と沖縄での情報格差は感じますか?

大前提として、東京と比べると地方は技術的なイベントの数・技術者の数が少ないので、その点で刺激が少ないと感じることはあります。でも、実際はネットでなんでも情報収集できるので、それほど大きな情報格差は感じないですね。勉強会なども、東京ほど多くないにせよ、沖縄でもいくつかのコミニュティがあるんですよ。リモート配信の勉強会もあって、そういうのに参加することもできるので、そこまでの情報格差は感じないです。

―地元沖縄だからこそできたことってありますか?

休みの日などは、都会にはない沖縄の海や自然に簡単に触れられるので、気持ちのリフレッシュがしやすくなりました。地元なので両方の実家も近くなり、育児面でもサポートしてもらえるようになったので、心身の負荷は小さくなりましたね。子育てする上でも、すぐ行けるところに自然や海があるというのはやっぱり良いですね。

リモートワークの理想と現実 in 沖縄|あなたはどちらを選びますか?

/リフレッシュにお子さんと海に遊びに行く\

―沖縄の母校で講演もされているんですよね?

はい。母校の大学で、自分が所属していたゼミの3、4年生に向けて、エンジニアとしてのキャリアについて話す機会がありました。

プログラミングは難しいんですけど、ものづくりを心から楽しめるのであればエンジニアというキャリアは楽しいということと、自分のようにリモートワークがしやすい職種でもあるので、プログラミングが好きなのであればエンジニアというキャリアは良いよ、ということを話してきました。

リモートワークの理想と現実 in 沖縄|あなたはどちらを選びますか?
/母校でエンジニアのキャリアについて講演\

―最後に、リモートワークを検討している方に一言お願いします!

マツリカには、全社員が自由にリモートワークできる制度があります。その制度を生かして、地方にいながらでもマツリカの社員として、ある程度の給与水準で働くことができます。

ただし、チームとして働く以上、自分ひとりではなく自分以外のメンバーとも関わって仕事をしていきます。マツリカで働いているメンバーは基本的にリモートワーク志向や耐性が備わっているので、その点では大きな支障なく働くことができると思いますが、リモートワークを快適にするためには、まだ改善できる点がいろいろあるかもしれません。

そういう文化を一緒に作っていける方や、マツリカという会社、Sensesというプロダクトに少しでも興味があればぜひ一度話を聞きに来てほしいと思います。

―沖縄リモートワークのリアルがたくさん聞けました!UGさん、ありがとうございました!

現在、UGさんと一緒に
クラウド営業支援ツールSensesの開発を担ってくれる仲間を募集中!

マツリカのバックエンドエンジニアについて
もっと知りたい方はこちら