1990年代中盤以降に生まれ、子どもの頃からインターネットが当たり前にある環境で育ってきた世代を「Z世代」または「デジタルネイティブ世代」と呼びます。

 

血液型で人を4つに分類できないように、Z世代と一括りにできるわけではありませんが、インターネットやスマートフォンが身近にある環境で育ってきた彼ら・彼女らが考える働き方や生き方は、この激変の時代を生き抜くヒントになるかもしれません。

 

本日は、マツリカにインターンから正社員として入社した佐藤さんにインタビューしました。マツリカに入社した経緯、大切にしている価値観や、働き方、生き方についてお聞きしました。

 

大学生をしながら正社員で就職。「Z世代」が語る大切にしたい働き方、生き方とは|profile

大学1年でインターンをしようと思った理由

ーー今までのご経歴を教えてください。

 

佐藤さん:インターン入社当時はインサイドセールスの部署にいましたが、現在はカスタマーサクセスでCSオペレーションを担当しています。CSオペレーションでは、主にお客さまに営業するメンバーの支援や利用状況のモニタリングなどをおこなっています。また最近は、カスタマーサクセスチームの年間計画を部門長や各チームリーダーと一緒に作ったりもしています。

 

ーー大学1年生でインターンと聞くと、タイミングとしては早い気がしますが、インターンをしようと思ったきっかけは何かあったんですか?

 

佐藤さん:学歴コンプレックスがあったんです。サークルにも入りましたが価値観が合わずに冷めてしまって、何かに熱中するわけでもなく、無気力な日々を過ごしていました。

 

ーー何か自分を変えるためのきっかけを探していた?

 

佐藤さん:そうですね。このまま社会に出て大丈夫かなと漠然と不安を感じていました。もし働くなら、自分の職務を果たせて、会社やチームの成長に貢献できたほうが楽しいと思ったんですね。ただ、それを実現するにはスキルがないといけない。だったら学生のうちから働こうと思いました。

 

ーー入社の決め手になったポイントはありますか?

 

佐藤さん:自身が成長できるインターン先を探していました。成長できる環境は何かと考えたときに、優秀な人がいる会社なのかなと。とはいえ、社会経験がない学生が、経験値をもとに優秀な人を見極めることはできないので、インターネットを使って情報を集めました。いろいろ調べてわかったことは、優秀な人がいる会社かどうかはビジョン、ミッション、バリューで決まるということでした。そこで、僕がもっとも共感できた「世界を祭り化する」というミッションを掲げているマツリカへの入社を決めました。

 

ーーベンチャー企業に対して不安はありましたか?

 

佐藤さん:規模が小さいほうが持てる裁量は大きいし、大規模な組織と比べて成長スピードが速いと思うので、僕個人としてはまったく不安を感じていなかったです。僕の周りの人も、ベンチャーに対してネガティブなイメージを持っている人は少ないですね。

 

ーーインターンが人生初の仕事ということで、入社前に不安はなかったですか?

 

佐藤さん:ありましたね。入社してすぐはインサイドセールスというお客様にアポイントを取る仕事をしていましたが、電話もパソコンもほとんど使ってこなかったので、うまくできるか不安でした。

 

ーーインサイドセールスという職種は、自ら選ばれたのでしょうか?

 

佐藤さん:そうです。最初はマーケや企画にしようと考えていましたが、インターンをしていた先輩に「最低限のビジネスマナーを学べるから、最初は営業したほうがいいよ」といわれたんです。自分は、営業に対してお客さんに頭を下げて売り込むみたいにネガティブなイメージを持っていました。とはいえ、したこともなければ見たこともないので、食わず嫌いもよくないと思い、営業職をすることにしました。

 

何ができないのかわからない。手探りでもがく日々

ーー入社後、一番苦労したことは何でしたか?

 

佐藤さん:小中高では、それなりに運動や勉強もできていました。スポーツと仕事はチームプレイ要素で共通点があるし、物事を覚えていく部分は勉強と要領は一緒だしなんとかなると思っていましたが、入社して半年くらいまでは、本当に何もできなかったです。

 

VLOOKUP関数を使えば一瞬で終わるような、お客さんのデータを他の環境へ入力する作業も、一つ一つ手作業でやって夜までかかったり。どうやったらできるのか、何ができないかもわからない状態でした。とにかく苦しかったですね。

 

ーーどのようにして、その大変だった状況を乗り越えたのでしょうか?

 

佐藤さん:当時いた社員さんが、お昼を一緒に食べながら考える観点をいろいろ教えてくれたんです。その問いに関する情報を本やインターネットを使ってインプットするみたいなことをひたすら繰り返していました。

 

ーーそのプロセスは楽しかったんですか?

 

佐藤さん:そうですね。大学受験も独学でしたし。わりと、そこの要素は活かせた感じがします。わからなければ社員さんにも聞けるので、恵まれた環境だなと思っています。

 

ーー失敗が続くと、見放されていると勝手に周りと壁を作り、自滅に向かいそうな気がするのですが、他の方に聞くのは勇気がいりませんか?

 

佐藤さん:開き直りというか、仕事ができないことを受け入れていたので、「それもわからないのか」といわれても大丈夫でした。あまり遠慮してなかったですね。ネガティブなフィードバッグをもらえてうれしいくらいにまで思っていました。

 

ーーすごいメンタルですね……。いつ、そのスタンスに切り替えられたのでしょう?

佐藤さん:スキルをつけたくて入社したので、そのスタンスは最初から一緒でしたね。ただ、最初は思っていただけだったかもしれませんね。3ヶ月くらい経って、ようやくそれを実行に移すことができました。

 

やめなければ、いつかできると信じた。だから辛くても続けられた

ーーいつ頃から、目に見える成果が出てきましたか?

 

佐藤さん:わかりやすく目に見えて成果が出始めたのは、入社して1年経った頃でした。インサイドセールス専属の社員さんや他のインターン生が入社して、ようやくチームっぽくなってきた頃で。そのなかで一番アポを取れたり、処理できていないチームのタスクを巻き取れたり、そういうことができるようになりました。

 

ちょうど組織拡大のフェーズだったのですが、新しいインターンや社員の方へお仕事を教える、サポートすることを任されたときは、頼られていると感じてうれしかったですね。

 

ーー辛かったら辞める選択肢もあったと思うのですが、1年間インターンを続けられた理由は?

 

佐藤さん:これまでの経験で、人よりもできるようになるまで時間がかかることを知っていたので、1年間は続けようと思っていたんです。やめなければ、いつかできるようになると信じていました。

 

ーー「継続は力なり」といいますよね。学生時代に培ったスキルや知識で役立ったことはありますか?

 

佐藤さん:独学のスキルですね。物事を計画したり、ゴールまでの道筋を立てたり、さまざまなシーンで応用が利くと思います。

 

ーー具体的にどのようなシーンで役に立ちましたか?

 

佐藤さん:それこそ、インサイドセールスのチーム内でアポが一番取れるようになったのも、独学のスキルのおかげでした。また、マーケティングチームでMAツールの運用を任されたときは、自主的にMAツールのプロダクトページから資料を引っ張ってきて知識をつけました。今は多分、社内で一番か二番目くらいに詳しくなったと思います。

 

ーー入社前と入社後で、仕事に対する印象はどう変わりましたか?

佐藤さん:決められたものをこなすことが仕事だと思っていましたが、最近は誰もやっていなかったこと、やり方がわからないもの、答えがないものをどうこなすかが重要だし、そういった仕事が多いと思いましたね。

 

ーー本質的ですね。これが仕事なんだと思い込んでいて、そこに気付けない人も多そうです。

 

佐藤さん:仕事を与えられるものと思うか、自分で作り出せるものと思うかの違いですよね。

 

Z世代の頭の中〜今やりたいこと、価値を感じることに没頭する〜

ーー佐藤さんの世代、いわゆる「Z世代」の方々は、パソコンやスマートフォンなどデジタルとの距離感はどうなんでしょうか?

 

佐藤さん:スマホは離身離さず持っていますね。今振り返ってみれば、たしかに、毎週、毎日新しいスマホのアプリをインストールするのは普通だったかもしれないです。高校の時も、新しいイケてるアプリを見つけると会話の中心になれるみたいな、ある種のステータスになっていました。

 

ーー日頃の情報収集はどのようにされていますか?

 

InstagramやTwitterなどを使いますね。気になる人をフォローし、トレンドをキャッチします。また、最近はGoogle検索よりもYouTubeをよく使いますね。髪のセット方法や洋服のトレンドなど実用的なコンテンツも増えているし、YouTube Premiumになるとアプリを閉じても再生されるので、歩きながら聞けて便利です。

 

ーー佐藤さんの周囲の人は、どのような軸で就職先を選んでいますか?

 

佐藤さん:私の周りでは、やりがいがあるかどうかで就職先を選ぶ人が多いですね。インターンしている同期も、就活をしていた先輩も、お金を稼ぎたいモチベーションで動いている人はほとんどいないですね。好きなことをしたい、やりがいを持って働きたい方が多い気がします。

 

ーー不況で先が見えない中で、将来に対してどのような不安を感じていますか?

 

佐藤さん:僕個人でいえば、あまり不安はないですね。なぜならば、今をよくすることが将来をよくすると考えているからです。大学に入る前までは、受験や大会など目標を立てて頑張るみたいに逆算して行動していましたが、大学に入ってからは、今やりたいこと、今価値を感じていることに没頭するほうが楽しいですね。

 

ーーなるほど。先ほどの話も踏まえてお聞きしていると、食べるために仕事をするというより、やりたいことを仕事にすると考えている人が多そうですね。

 

佐藤さん:そうですね。食べるための手段というより、好きなことを仕事にしたいと考える人は多いんじゃないかと思います。

 

あと、僕らの世代は、物心ついた頃には家電があって、習い事もできて、学校に行けば友達がたくさんいて、物質的にも経済的にも恵まれていると思うんです。何かを我慢して何かをするよりは、とことん好きなことをつきつめてハッピーになることに慣れているかもしれませんね。

 

ーー今後の展望があれば教えてください。

 

佐藤さん:インターンを通して、誰かと共通目標に向かって熱中する面白さに気づけました。今後は、これまでやってきたことの積み重ねだけでなく、会社で誰もやってこなかった新しい発見をしたり、取り組みをしたりなど、自分がいたからこそできたことを増やして、より会社、事業成長にコミットしたいと思います。

 

ーーどのような後輩に入社してほしいですか?

 

佐藤さん:よい意味でわがままというか、周りからいわれたことを鵜呑みにせず、軸や考えを持って、自分で考えて行動できる人がいいなと思いますね。

 

ーー最後になります。これから学生インターンをしたい方へメッセージがあればお願いします。

 

佐藤さん:いったん周りの意見を無視して、自分がやりたいと思ったことに没頭しましょう!

 

ーーありがとうございました!

 

この記事を書いたひと


俵谷 龍佑

俵谷 龍佑 Ryusuke Tawaraya

1988年東京都出身。ライティングオフィス「FUNNARY」代表。大手広告代理店で広告運用業務に従事後、フリーランスとして独立。人事・採用・地方創生のカテゴリを中心に、BtoBメディアのコンテンツ執筆・編集を多数担当。わかりやすさ、SEO、情報網羅性の3つで、バランスのとれたライティングが好評。執筆実績:愛媛県、楽天株式会社、ランサーズ株式会社等